DESIGN GUIDES · 2024.12.20

庭の照明計画の基本

夜の庭は昼間とはまったく違う表情を見せます。安全性を確保しながら、庭を美しく演出するための照明の考え方と配置の基本を紹介します。

夕暮れの庭の小道照明

照明計画の2つの目的

庭の照明には、大きく分けて「安全性の確保」と「景観の演出」という2つの役割があります。計画を始める前に、この2つを分けて考えると配置の判断がしやすくなります。

安全性のための照明は、段差や小道の分岐点、玄関アプローチなど、足元を照らす場所に配置します。演出のための照明は、木や石、水鉢など見せたい対象に光を当てる形で使います。

「明るすぎない」ことの大切さ

日本庭園の夜間演出では、庭全体を均一に明るくするのではなく、必要な場所だけを控えめに照らすことで陰影を残す考え方が基本になります。明るさを抑えることで、灯籠や植栽の輪郭が際立ち、落ち着いた雰囲気が生まれます。

代表的な配置パターン

1. 足元灯(ローボルトライト)

小道の縁や段差に沿って低い位置に設置し、歩行の安全を確保します。間隔を空けすぎると暗い部分ができるため、2〜3m間隔を目安に配置を検討します。

2. 灯籠・行灯型の据え置き照明

石灯籠を模した照明器具は、日本庭園の雰囲気づくりに広く使われます。庭の視線が集まる場所に1〜2箇所置くと効果的です。

3. アップライト(樹木のライトアップ)

木の根元から幹や枝を照らす方法です。紅葉やモミジなど、印象的な樹形を持つ木に使うと効果が際立ちます。

4. 室内から見える位置の演出

リビングの窓から見える範囲に絞って照明を計画すると、限られた予算でも効果的に庭を演出できます。

設置時の注意点

  • • 屋外用として防水性能が確保された器具を選ぶ
  • • 配線の経路と電源の位置を事前に確認する
  • • 隣家の窓や道路に光が直接入らないよう、角度を調整する
  • • 電気工事が必要な場合は資格を持つ業者に依頼する

まずは足元灯など安全性に関わる部分から整え、余裕があれば演出照明を少しずつ追加していく進め方がおすすめです。

この記事でわかること
安全性と演出、2つの照明の役割
代表的な照明配置のパターン
明るさを抑える演出の考え方
設置時に注意すべき点

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